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よくある質問

お客さまよりいただいたお問合せおよび弊社からの回答を随時ご案内いたします。

ライナーに関するご質問

Q1. コンフォートとデルモはどのような違いがあるのですか?
コンフォートは柔らかいセンシルシリコンを使用しており、その粘着性により肌表面に追従する(ぴったりと肌に付いて動く)ため、新規切断者など、断端のボリュームの減少が予想される方や、骨ばった断端の方に適しています。

デルモは、より柔らかいデルモゲルシリコンを使用しています。
スキンケア成分であるアロエベラが入っていますので肌に優しく、血液循環疾患による切断など傷ができることを懸念される、敏感な肌の方にも適しています。
このスキンケア成分により、摩擦が低減し、断端にかかるストレスも減少します。

また、デルモの表面生地には強度の高いサプレックスカバーが使用されており、コンフォートの表面生地であるナイロンカバーに比べて、ライナーの伸びが起きにくく、より高い耐久性があります。
Q2. デルモとシナジーはどのような違いがあるのですか?
デルモは、スキンケア成分を含む柔らかいデルモゲルシリコンを使用しています。肌に優しく、傷ができにくいため、血液循環疾患による切断など、敏感な肌の方に適しています。

シナジーは硬さの違うシリコンを組み合わせた2層構造のライナーです。内層はデルモと同じスキンケア成分を含む柔らかいシリコンが使用されており、衝撃を吸収し皮膚を守ります。
外層は硬いシリコンが使用されており、活動的な動きにも優れた安定性があるため、アクティブな方に適しています。
Q3. ライナーのお手入れ方法を教えてください。
日中は難しいこともあるかと思いますが、可能であれば 1-2 回はずして汗をぬぐったり、ライナーを洗浄したりができれば理想的です。毎日外した後、あるいは装着前に、中性洗剤と水で洗い、流水で洗い流し、ペーパータオルあるいは、毛羽のとれたタオルで拭き取ります。外カバーも汗などの老廃物が付着しますので、内側と同様に外カバーも中性洗剤で洗ってください。外したライナーをそのまま裏返しの状態で保管しますと異物が付着することがございますのでご面倒でも元に戻した状態で保管してください。
Q4. 脱いだ後肌が赤くミミズ腫れのようになります。かぶれているようなのですが、何が原因でしょうか?
また何か対策はありますか?
皮膚が赤くなる原因として、機械的なもの、気圧、素材、異物、細菌などが考えられます。

● 機械的な原因
装着中に特に強く摩擦が加わる部分が発赤することがあります。ライナーの端に相当する部分であれば、カットラインの変更などで対応、または薄いストッキングなどを断端の一部あるいは全部にかぶせる方法も有効です。
部分的な摩擦を減少させるにはワセリンやクリームを塗布する方法もあります。ソケットが強く当たる部分があるかどうかの点検も必要かと存じます。ソケットの調整が必要な場合もあります。

●気圧が原因
断端の先端部が赤くなる場合は、装着時に空気が挟まっていることがあります。歩行中にその空気が押す力引く力を受けて気圧が大きく変化し、皮膚がうっ血し、赤くなる場合があります。その場合は装着方法を見直していただくことがあります。
また断端の形状によって隙間ができる場合がありますが、何らかのパッドで充填するなどの方法が必要になることもあります。

●素材が原因であることはまれです
ほとんどの方は事前にライナーを試着されており、その時点で素材が合わないかどうかをチェックされていることでしょう。シリコンは他の素材と比較して人体への親和性が高い素材です。

●異物が原因
ライナー内面に異物が付着し、そのまま装着することで皮膚を刺激し、発赤となる場合があります。

●汗が原因
気温や筋温の上昇に伴う汗の成分が皮膚を刺激することもあります。

●細菌が原因
細菌によって発赤や水疱が生じる場合もあります。赤い点々がぷつぷつできたり、水疱が何カ所かにできたりする場合は、一度皮膚科の受診をお勧めいたします。ライナー内面を通常通り洗浄していただき、手指用アルコールクリーナーを使用していただいても結構です。
Q5. ライナーにひび割れが発生しました。原因は何でしょうか。
●大きな衝撃
内⾯のひび割れは特に「デルモ」や「コンフォート」という低活動の⽅向けのライナーによく⾒られます。デルモやコンフォートは柔らかいシリコーンでできておりよく伸びます。そのため⼤きな引っ張りやねじれ、衝撃が加わると変形し、破損につながることがあります。

●活動度の変化
よく⾒られるケースですが、切断直後は低活動⇒歩⾏訓練後に退院⇒仕事に復帰し、活動度がアップしたケースです。2 本⽬ 3 本⽬の義⾜製作のときに活動度を再確認し、ライナーの種類を⾒直すことが必要になる場合もあります。

●サイズの不適合
ライナーのサイズが合っていないことも破損の原因となります。ライナーのみの交換の場合でも、断端の周径をチェックすることをおすすめします。意外と変化しているものです。
Q6. ライナー表面にほつれが発生しました。ライナーの破損を防ぐ対策を教えてください。
ライナーの耐久性につきましては、以下の点をご考慮お願いいたします。

● ソケットのトリムラインでの適合(きつくなっていたり食い込んでいる部分がないか)
適合状態によって、ライナーと強くこすれて傷みが早くなる場合がございます。ソケットの食い込み、また高さ、仕上げの状態などをご確認いただければ幸いです。

● 特に負担のかかる繰り返しの動作(膝立ちでの作業など)
膝立ちなどの動作はライナーの消耗を早めます。使用環境のご確認をいただければ幸いです。

● 活動度
活動度に合ったライナーをご選択いただいているか、ご確認をお願いします。活動度が高い方であれば、シナジーやスポーツなどのライナーをお薦めしております。

● 装着方法
装着時にナイロン製の薄い断端袋を上にかぶせていただくことをお薦めしております。摩擦を弱めライナーの消耗を防ぐ効果が期待できます。

保証期間内の破損に関しては、メーカーより無償で交換対応をさせていただいております。
Q7. 交換の頻度はどの位でしょうか。
シリコーンライナーは平均的に1年程度で交換されるケースが多いかと存じます。軟性の材料で製作しているものであること、直接皮膚に装着するものであること、などを考慮しますと、1年程度のご使用後に交換されることが多いです。
Q8. ライナーは滅菌や消毒はできますか。
手術後に使用する「ポストオペライナー」はオートクレーブ滅菌が可能ですが、ガス滅菌は推奨されていません。
ポストオペライナー以外のライナーは1人のユーザー様での使用を想定していますので、洗浄方法として中性洗剤の使用を推奨しています。

アルコールスプレーの使用に関しては変色などの問題の他にもイージーグライドコーティングがされているライナー(大腿用4シール、大腿用リラックスライナー)にアルコールスプレーを使用するとコーティングがはがれる可能性があります。

以上の理由から、メーカーとしての見解はアルコールスプレーの使用は推奨せず、中性洗剤での洗浄のみを推奨してます。

全体

Q1.「義足に加わる衝撃レベル」を教えてください。

歩行補助具を使用した、穏やかで一定速度の歩行を含む日常生活などの活動による。
例:家の中を動き回る、近所を適度に散歩する。

スピードや歩行パターンを変えての平均的な歩行を含む日常生活などの活動による。
例:買い物に行く、屋外で歩行できる。

早歩き、ジョギング、階段の昇降を含む日常生活などの活動による。
例:重量物を持ち上げる、肉体労働、レクリエーションとしてのスポーツ。

エクストリーム

ランニング、陸上競技、短距離走、長距離走などの活動による。
例:陸上競技
Q2. 事務職なので義足にかかわる衝撃は「低(弱い)」でいいでしょうか。
事務職の方でも電車に乗って通勤し、平均的な歩行をされる方であれば、『中程度』になります。散歩についても、どの程度の距離を歩かれるかご確認いただき、義足に加わる衝撃をお確かめください。

「義足に加わる衝撃レベル」をご確認ください。

膝継手

Q1. トータルニー2000のバルブを調整する時に気を付けた方がいいことはありますか?
トータルニー2000の油圧ユニットには、3つのバルブがついています。
  • Fバルブ:屈曲60度以上の抵抗を調整する
  • Eバルブ:伸展抵抗を調節する
  • Hバルブ:ゆっくり歩きでヒールライズが出る場合にのみ使用する。(ただし、必要時のみ調整となっており、シールで隠れています)

バルブの調整

それぞれのバルブには初期設定値(出荷時の状態)があります。
  • Fバルブ:全閉の状態から3/4回転ゆるめた状態。
  • Eバルブ:全閉の状態から1回転と1/2回転ゆるめた状態。
  • Hバルブ:全閉の状態から3/4回転ゆるめた状態。
※つまり、Fバルブは、3/4回転以上閉めることはできません。

この範囲内で調節していただく必要があります。調節の際にご注意ください。

●バルブの調整で気を付けた方がいいこと

それぞれのバルブを調節する際、バルブを完全に閉めた状態で膝継手を動かすと、油が漏れる恐れがあります。また、緩めすぎにも要注意です。

足部

Q1. 足部の「カテゴリー」とは何ですか?
オズール社足部の材質はカーボン繊維です(一部除く)。「カテゴリー」はカーボン繊維の積層枚数となります。義足に加わる衝撃と体重から「カテゴリー」を選択していただきます。衝撃が大きく、体重が重くなればなるほどカテゴリー(カーボンの積層枚数)は増えます。

オズール社足部を安全に、長くご活用いただくためには、正しいカテゴリーを選択することが重要です。
Q2. 足部の「カテゴリー」を簡単に確認する方法はありますか?
オズール製品検索アプリをご利用ください。「衝撃度/足長」「体重」を入力したらカテゴリーがすぐに表示されます。

オズール製品検索アプリのご登録はこちら


<アプリ検索画面イメージ>

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Q3. 足部の破損はどういう時に起こりやすいですか?
足部の破損場所などでいろいろな原因がありますが、多くは以下の時に起こります。

●正確なカテゴリー(体重・衝撃度)が選択されていない

保証期間よりも早く破損してしまう場合、実際の「義足に加わる衝撃」よりも1つまたは2つ下を選んでいらっしゃることが多くあります。義足に加わる衝撃や、体重を正確に選択ください。体重に関しては、装着者さまからの自己申告ではなく、体重計に載っていただき、一緒に体重の確認をしていただくことをお勧めします。

●純正パーツが選択されていない

足部含めてオズール製品はすべてISOの強度試験に合格していますが、この強度試験はオズール製品の組合せにて試験していますので、他社製品との組合せの場合、強度を保証することができません。実際に他社製のアダプタと組合せた場合、ピラミッドの接合部にできる若干の隙間が装着時に不必要な動きを発生させ、破損を引き起こしたケースもあります。安全面を考慮いただき、必ずオズール社パーツとの組合せにておいください。

Q4. ヒールウェッジにはどんな役割がありますか?
2024年現在、オズール社足部でヒールウェッジ対応は以下の3種類です。 ヒールウェッジには、【ヒールモジュールの硬さを適切に調整する】という、大切な役割があります。仮合せでは、必ず一度はヒールウェッジを仮留めし、歩容を観察してください。
足部の機能を最大限に活用することができます。
ウェッジは正しく取り付けましょう。
Q5. ヒールウェッジの正しい取り付け方を教えてください
ウェッジを正しく取り付けることはとても重要です。取扱説明書やウェッジのパッケージでもご案内していますので、使用前には必ずご確認ください。

【仮合せでの使用】
  1. 適切な厚みのウェッジを選択する。
  2. メインモジュールとヒールモジュールの間に差し込む。
  3. *このときに無理に押し込んだり、モジュールをたわませて奥まで差しこんだりすると、破損の原因となります。
【完成時の使用】※上図参照
  1. *分割したウェッジが平行になるよう、ご留意ください。

ワンポイントアドバイス!

接着剤は、必ず片面のみに塗布してください。両方に塗布すると、モジュールのたわみを妨げたり、破損や音鳴りの原因となります。
黒いウェッジは下のヒールモジュールに、赤黄青のウェッジはメインモジュールに接着します。
Q6. LPバリフレックスを使用しています。ヒールブレードをとめているボルトが破損してしまいました。(中活動、65KG、24ヶ月使用)

●考えられる原因

  1. ヒールウェッジをヒールブレードとフットブレードの間に無理やり押し込んで設置された場合、ヒールブレードをとめているボルトに負荷がかかり破損することがあります。
  2. フットブレードにウェッジが適切に接着されておらず、ウェッジが前方へ移動すると、ボルトに負荷がかかり破損することがあります。
ウェッジは正しく取り付けましょう。

アイスロック

Q1. アイスロック214のピンが入りにくいのはどんな時ですか?
考えられる原因には次があります。

1 ピンの向きが断端の長軸と一致していない

①装着方法が不適切な場合があります。

断端の長軸にピンが一致するようにアイスロスライナーを装着します。なかなか入りにくいときは、一度アイスロスライナーを装着しなおすことをおすすめします。

②断端末の形状が非対称で、ピンの向きが断端の長軸に一致しない場合があります。

何度装着しなおしてもピン向きが断端と一致しない場合は、この疑いがあります。その場合は断端末にアイスロスパッドなどを用いて形状を補正する方法があります。
ただしこの方法は、これから採型する場合には有効ですが、既に完成したソケットでは容積や深さに影響してしまう可能性があり注意が必要です。
(断端末のやせ、筋肉の萎縮で状況が以前から変化する場合があります。クッションライナーとスリーブ(吸着式)やシールインライナーも選択肢のひとつです。)

2 ソケットがきつすぎる

①モデル修正の過程を検討する必要があります。

アイスキャストアナトミーを採型に用い、AP MLを採寸値に合わせる修正方法がオススメです。
手技採型の場合、MPTで3%程度が標準です。部分的にきつくなりすぎていないか確認が必要です。もしも、モデル上でアイスロスライナーのエッジ部分の形状が損なわれていれば、その部分がきつくなってアイスロスライナーが入らなくなっている可能性があります。ソケットにアイスロスライナーのみを挿入しなめらかに入るかどうか確認します。

②ソケットがゆるくなっている場合、断端袋の枚数や厚みも確認が必要です。

断端袋の枚数が増えると、エッジ部分がきつくなる場合があります。枚数を減らし、部分的にPEライトパッドなどで補正するか、ソケット交換を検討します。

<check!>

アイスロスライナーだけをソケットにいれ、ピンが最後まではいるかどうかを確認します。
最後で少し入りにくい場合は、ソケット内のエッジ部分がきついと考えられます。複数枚の断端袋を使用している場合は、その状態で問題なく入るかも確認が必要です。


3 ロックアダプタの向きが不適切

採型時のピンの向きが不適切である場合があります。

モデル修正では、ディスタルアタッチメントのエッジを確認し、ロックダミーが同心円上にくるように設定します。ディスタルアタッチメントのエッジが損なわれていると、ロックアダプタの設定がずれ、ピン方向と一致しない場合があります。

4 ロックアダプタの故障、異常

4の原因として、摩耗、サビ、異物、初期不良などが考えられます。使用環境や状況なども考慮する必要があります。
Q2. アイスロックのピンが外れなくなりました!どういたらいいですか?
ピンがはずれない場合、厚めの雑誌の背表紙などで強くリリースボタンを叩きます。
ハンマーなど金属製のものでたたくと、ボタンが破損することがありますので避けてください。
それでもはずれない場合は、リリースボタンの根元のナットをソケットレンチで緩め、ロック機構を取り外します。

<check!>

ピンだけをロックアダプタにさしこみ、ズムーズに入るかどうか確認します。ピンだけで異常がなければ、他の原因を検討します。
Q3. アイスロック551・552で空気が漏れます。確かめ方と対処方法を教えてください!
Icerock®551、552排出バルブは、吸着懸垂システム用のバルブです。
 
●新規製作時に空気が漏れる場合

1. ソケットに水を入れてバルブから水が漏れる場合

水漏れパターンは、以下の1)~3)が考えられます。下図をご参照の上、お確かめください。
改善しない場合はパシフィックサプライの担当営業にご連絡ください。

1)①バルブハウジングとソケットの接点で水が漏れる時は以下をご確認ください。
  • バルブが正しく取り付けられているか(締め直してみる)
  • 接点にシリコーン接着剤を塗布し密閉しているか(←お忘れの場合が多いです!)
  • ソケット穴が大きすぎないか
2)①バルブハウジングと②ゴム製メンブレンの接点で水が漏れる時は以下をご確認ください。
  • ゴム製メンブレンが正しく取り付けられているか
  • ゴミなどが付着していないか
  • ②ゴム製メンブレンに亀裂などがないか
3)②ゴム製メンブレンと③キャップの接点で水が漏れる時は以下をご確認ください。
  • ゴム製メンブレンが正しく取り付けられているか
  • ゴミなどが付着していないか
  • ②ゴム製メンブレンに亀裂などがないか
  • ③キャップに亀裂などが入っていないか

2. 水は漏れなかったが、空気が漏れる場合

水漏れはないが空気漏れがある場合、水は通らないほどのわずかな隙間が空いている場合や、ソケットの適合など、複数の要因が考えられます。
以下、お確かめの上、改善しない場合はパシフィックサプライの担当営業にご連絡ください。

  • バルブを取り外し、ゴミなどを取り除いた後にもう一度取りつけ、空気が漏れるか確認する
  • ソケット適合を確認する
●納品時は問題なかったが、途中から空気が漏れるようになった場合
バルブの破損やバルブ内へのゴミ・ホコリの混入、ソケット適合など複数の要因が考えられます。
まず、ゴミの除去やソケットの適合確認などを行っていただき、改善しない場合はバルブの破損が検討されます。お手数をおかけしますが、パシフィックサプライの担当営業にご連絡ください。
  • ※Icelock®500シリーズの保証期間は6か月となります(パシフィックサプライ出荷日からの期間)。
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