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医療・福祉・生活をつなぐ24時間姿勢ケア セミナー実施報告

活動レポート

医療・福祉・生活をつなぐ24時間姿勢ケア セミナー実施報告

2021-04-06

2021年3月5日(金)に「医療・福祉・生活をつなぐ 24時間姿勢ケア」セミナーを開催しました。当日の様子をご報告します!

24時間姿勢ケアとは?

この言葉を聞くと、24時間付きっ切りでケアしないといけないのではないか?と思う方も多いかと思います。決してそうではありません。

ご利用者の生活場面での課題に対して、その場面だけを見て解決しようと考えてはいないでしょうか?
実は、その課題の真の原因は、前後の時間・活動・関りによってもたらされていることが多くあります。

ー例えば、紙おむつをしていて尿漏れが多くて困っています。尿取パットのあて方が悪いのでしょうか?
 目の前の課題解決として、尿取パットに視点が行くと思います。もちろんそこにも原因がある場合も多いです。では、あて方が悪かったとして、どうして適切なあて方が出来ないのでしょうか?
  →職員さんの技術・知識不足?
 それだけでは無いはずです。なぜ適切なあて方が出来ないのか?関節が硬くて足が開かずうまくあてられない、としたら。
 なぜ、足が開かないのか?なぜ、関節が硬くなっているのか?快適な姿勢で寝られているのか?リラックスできる時間があるのか?

目の前のご利用者の状態だけを見て、解決しようとするのではなく、その前後の時間をどのように過ごしていたのか、を考えることで、真の原因にたどり着きやすく、課題解決の近道になるはずです。

24時間姿勢ケアの考え方を取入れることで、ご利用者の変化を実感し、職員のやりがい・職場環境の変化も体感していただいている施設様より、パネリストとして事例提供していただきました。

 

セミナー当日の様子

オンラインによる集客セミナー当日。不安と緊張の中、スタッフ3名で会場入りし、設営と接続確認を念入りに行い、平日のお昼間の時間に開催いたしました。

司会は地域営業担当の世良が務めました!緊張を見せずに落ち着いた司会・進行ぶりでした。参加者のお顔は見えなくても、皆さまの姿を想像しながら丁寧に進めていきました。
メインで講師を務めていただきました、一社)ナチュラルハートフルケアネットワーク代表の下元佳子さまより、24時間姿勢管理の考え方について、ご講義いただきました。海外ではすでに定着している考え方ですが、日本ではまだまだ知られていないかもしれません。一人ひとり、等しくある24時間。場面ごとに課題や解決方法を見てしまいがちですが、実は互いに繋がっていて、影響しあっていることを学ぶ時間となりました。
続いて、パネルディスカッションでは、実際に24時間姿勢ケアに取り組んでおられる、施設様よりご発表いただきながら、実例を通じて得たことや課題に残ったことなど、包み隠さず丁寧にご説明いただきました。障害者施設だから、高齢者施設だから、ということではなく、人としてその人らしく生活することを支援する、ということを深く考える時間となりました。
姿勢を切り口に考えたことで、得られたことは多くありました。食事・睡眠・排せつ・入浴・余暇活動、様々な活動に繋がる姿勢ケア。奥が深いですが、取り組む意義はとても高いと思いました。
当日は、一瞬しか登場しませんでしたが、裏方として支えてくれている地域担当の戸室です。彼の存在があるからこそ、当日は安心してセミナーを進行することができました!

参加者のお声

セミナー後にアンケートを実施しました。多くの回答をいただき、ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。

<全体満足度:83.5%>
・具体例が紹介されてわかりやすかったです。また、現在の課題なども聞かれて参考になりました
・ノーリフティングの取り組みと同じで組織づくりの大切さがよくわかった
・24時間姿勢管理に必要な考え方がわかりよかったです
・参加費が高い
・特定の時間だけではなく、生活から何が優先的なのか、改めて考える機会になりました
・講師下元さんのお話しと現場の臨床報告(カトレアの園さん)がしっかりとかみ合っていて、限られた時間でしたが、とてもバランスよく感じられました
・困った場面だけを見てその場での取り組みしかしていなかったので24時間を通して問題点に取り組んでいきたいと思いました
セラピストの役割について聞けたのがよかったです
・全職員での取り組みや基礎知識の共有、また組織づくりが必要なことが再確認できました。Q&Aにて施設でのセラピストの役割を聞くことができ、今後当施設でも支援員のサポートをしながら一緒に24時間ケアに取り組んでいきたいと思いました
・高齢者施設の実践例も聞きたかった。ポイントは同じだと思いますが、高齢者施設ならではの問題もあるかと思います・・・
・今まで呼吸器系には大きな問題がなかったので前傾姿勢を考えた事がありませんでした。リラックスして身体の力が抜ける時間を作れるならチャレンジしてみたいと思いました
・ポジショニングの前の姿勢のアセスメントのポイントがよく分かった。事例を紹介していただいたことで取り組みの内容や経過がよく分かった
(一部抜粋)

 
実際に取組んでおられるところも含め、約7割の方に24時間姿勢ケアの考え方が伝わったかと思います。実践はこれからですが、弊社では実践に向けたサポートも実施しています。

弊社オンラインコンサルティングのご紹介

弊社では、専任のスタッフはWeb会議システム(Zoom)を利用して、オンラインにて皆さまのサポートを行っています。
お困りのケースに対して、1件1件丁寧に対応いたします。

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 就寝時、休息時のポジショニングについて、弊社取扱い商品【ラッサルクッション】をお貸出しして、実際のご利用者に試していただきながら、ポジショニングのポイントや姿勢の見方についてアドバイスいたします。ご質問やお申込みはこちらをご覧ください。

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 24時間シートを利用して、支援計画の見直しや課題の整理についてサポートします。実際にお困りのケースを通して、24時間姿勢ケアの考え方を学んでいただけます。ご質問やお申込みはこちらをご覧ください。