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膝OAに対する最新の治療戦略 後編

装具

膝OAに対する最新の治療戦略 後編

膝OAに対する最新の治療戦略 後編

医療法人社団淳朋会 変形性関節症センター センター長
千葉大学大学院医学研究院整形外科学 客員教授  渡辺淳也 先生
<監修>京都大学大学院医学研究科整形外科 教授 松田秀一 先生

2021-04-01

前編はこちらからご覧いただけます>>

 

内側型膝OA及び大腿骨内側顆特発性骨壊死に対し内側免荷装具Unloader OneⓇを用いて効果を検討した研究(自験例、実施場所:東千葉メディカルセンター)

症例1 膝OA

内側型膝OA症例を対象として、内側免荷装具であるUnloader OneⓇの効果を評価した。症例をKellgren-Lawrence(KL)分類IIの軽症症例6例(女性6例、平均年齢63.7歳)とKL分類IVの重症症例8例(男性1例、女性7例、平均年齢68.5歳)を対象とし、装着前、装着後4週、8週で疼痛をVisual analogue scale(VAS)により評価した。併用療法はなし、又はNSAIDs貼付剤のみとし、初診後1週間以内に患側膝に装具装着を開始した。荷重歩行は装具装着下に許可し、なるべく外出は控えるよう指示した。軽症例では装着前と比較し、装着後4週で有意なVASの改善を認め、また8週でも有意な改善を認めた。重症例では装着前と比較し、装着後8週で有意な改善を認めた。装着後8週では、軽症例と比較し、重症例では有意にVASが高値であった。本結果からは、軽症例、重症例ともに内側免荷装具による疼痛改善効果を認めるものの、軽症例の方がより疼痛改善効果が良好であることが示唆された。

症例2 特発性骨壊死

当院で治療を行った膝関節内側の特発性骨壊死51例52膝(男性11例、女性40例、平均年齢70.5歳)を対象として、内側免荷装具であるUnloader OneⓇと松葉杖免荷との治療成績の評価を行った。症例は腰野分類Grade1又は2とし、松葉杖群21膝、装具群34膝であった。装着前、装着後4週、8週で疼痛をVisual analogue scale (VAS)により、膝関節機能をJapan knee osteoarthritis measure(JKOM)にて評価した。MRIは矢状断脂肪抑制T2強調像を撮像し、骨髄浮腫の面積の変化を同時期に調べた。併用療法はなし、又はNSAIDs貼付剤のみとし、初診後1週間以内に患側膝に装具装着を開始した。荷重歩行は装具装着下のみに許可し、なるべく外出は控えるよう指示した。松葉杖群では使用後1ヶ月は完全免荷、以降は痛みに応じて荷重負荷を増やすことを許可した。全例使用後2ヶ月で松葉杖による部分免荷を終了した。松葉杖群、装具群ともに装着後4週、8週で有意な疼痛の改善を認めた。また疼痛の推移は両群とも同様であった。松葉杖群、装具群ともに装着後4週、8週で有意な関節機能の改善を認めた。また装着後4週では、有意に装具群の方が関節機能の改善が良好であった。装具群の典型例のMRI所見の推移を示す。大腿骨内側顆に骨壊死を認め(矢頭)、同部に隣接する骨髄に脂肪抑制T2強調像で高信号に描出される骨髄浮腫を認めた。骨髄浮腫は装着前と比較し、装着後4週、8週と時間が経過するにつれ面積が縮小し、改善傾向にあった。本結果からは、装具群、松葉杖群ともに良好な疼痛改善効果を示すが、免荷を指示した松葉杖群では関節機能の改善が不良であるが、荷重歩行を許可した装具群では改善がより良好であることがわかった。このため、特発性骨壊死の治療では、筋力低下や膝関節機能の低下を防ぐため、内側免荷装具による治療が効果的だと考えられた。

執筆者プロフィール


 

渡辺淳也
医療法人社団淳朋会 変形性関節症センター センター長
千葉大学大学院医学研究院整形外科学 客員教授

1996年 千葉大学医学部卒業
1996年 千葉大学医学部附属病院整形外科
2005年 スイスベルン大学付属病院放射線科
2006年 帝京大学ちば総合医療センター放射線科准教授
2008年 ハーバード大学医学部 客員准教授
2009年 帝京大学ちば総合医療センター整形外科准教授
2012年 帝京大学ちば総合医療センター 先進画像診断センター センター長
2014年 千葉大学大学院医学研究院総合医科学講座 特任准教授
2016年 千葉大学大学院医学研究院総合医科学講座 特任教授

所属学会
1. 日本整形外科学会
2. 日本磁気共鳴医学会(理事)
3. 日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会(評議員)
4. 膝関節フォーラム(世話人)
5. 関東膝を語る会(世話人)
 

 

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