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パシフィックニュース

寺子屋オレンジキッズ チームで感覚統合

感覚統合

寺子屋オレンジキッズ     チームで感覚統合

寺子屋オレンジキッズ チームで感覚統合

~チームで感覚統合~

 林 美江(オレンジキッズ・作業療法士) 

2016-01-04

放課後等デイサービス事業所が増えつつあるなかで、感覚統合を遊びに取り入れ、お子さまの「やりたい」という気持ちを大切にサポートしている事業所があります。感覚統合器具で遊ぶお子さまの笑顔がすばらしい!です。

チームで感覚統合

私達の寺子屋オレンジキッズは、「児童発達支援」と「放課後等デイサービス」の障害児通所支援事業を行っている施設です。保育士、幼稚園教諭、小・中学教諭、介護福祉士、作業療法士、児童指導員等、他職種が所属しています。

寺子屋オレンジキッズ

子育ては楽しいですか?

「子育ては楽しいですか?」
 

そう問われたとき、皆さまはどう答えますか?
私も子供がおりますが、子育ては楽しいばかりではないと思っています。お腹の中にいる時には、「生きて生まれてくれたらそれだけでいい」そう思っていたのに・・・。

 

私の子育て、これでいい?
ちゃんとできている?
頑張っているのにうまくいかないのはどうして?

 

あれもこれも心配になって、一生懸命に思えば思うほど、自分だけ取り残されているような気持ちにもなります。でも、どうか子育てを自分だけで背負いこまないでほしいです。どんな小さなことでも気になったら遠慮せずに聞いてください。気になることが、子育ての大きなヒントになるかもしれません。そして、いつか「子育てっていいかも!」そんな風に思って頂けるように、少しだけお子さまの成長のお手伝いをさせてください。
 

私たちスタッフ一同、このような気持ちで働いています。

ファーストタッチ

オレンジキッズに来所されたお子さまへ私たちが心がけているのは、「ファーストタッチ」です。お子さまにとって、触れられた時の心地良い感覚や、安心できる感覚は、脳にも良い感覚として伝わり、その後の信頼関係が結びやすいと思っています。
ここへは、肢体不自由のお子さまや発達障害などのお子さまが通所されています。
 

肢体不自由のお子さまには、基本動作は主に徒手(としゅ)で身体機能へのアプローチを行っています。その際に感覚統合器具の角度・加速度・配置など様々な組み合わせをすることで、身体の軸を作り、姿勢の変化の中で、自分の身体を意識できる環境をセッティングすることがよくあります。また、座位保持装置・起立保持具・コミュニケーション機器などを用いて、生活スキルやコミュニケーションの向上を促しております。


発達障害のお子さまに対して気を付けなければならないのが、ひらがなや計算などの学習面や他者とのコミュニケーション、社会性などに目がいきがちで、問題となっていることが見えにくくなっていることです。

プレイルーム

感覚統合器具 スペースリング

感覚刺激および行為機能に対する支援

私たちはまず原点に返り、感覚刺激に対しての過敏性や低反応性への支援、姿勢の崩れや不器用さ、スタートダッシュ、切り替えのタイミングなど行為機能に対しての支援を基盤とし、ゆっくりじっくり進めるようにしています。
 

保護者からの質問の中で、『ぐるぐる』『ぴょんぴょん』『狭い所に潜り込む』『高いところに登る』というような動きに対して、「大丈夫ですか?」と聞かれることが多くあります。
 

大人には意味のない作業だとか、危険な行為だと思われることもあるでしょう。しかし実はその反対で、お子さまの脳にとって必要なこと、意味のある大切な作業であると私たちは考えています。

遊びを通しての支援

感覚統合の視点

触覚や固有覚を多く取り入れる遊びは案外周りに多いのですが、感覚統合器具の強みのひとつとして、前庭覚の入力がふんだんにできるという点にあると思います。お子さまが満足するまで、抱っこしてぐるぐる回ったり、ぴょんぴょん飛んだりするのは、体力に自信がある支援員や保護者でも限界があります。
 

人的環境のもとで感覚統合器具を使用しながら、お子さまの求めている感覚をしっかりと且つ慎重にアセスメントしていくことが大切だと考えております。
 

感覚統合の視点は、人と人をつなぐ大事な考え方になると思います。

 

吊り下げない感覚統合器具 スペースホッパー

楽しいことが次へのステップ

作業選びで気を付けていることは、常に安定したことでも、もちろん急ぎ過ぎたことでもなく、安心できる環境で行われる作業の中で、適度な挑戦ができ、ほんの少しのスリルがあることです。お子さまの楽しく「できた」という気持ちが、心身の発達を支えてくれます。回数を重ねると、一緒に楽しい関わりをもったスタッフに、また同じことを求めにくるようになります。楽しいことは記憶され、初めて次のステップに進むことができます。


私たちはお子さまの個性も大切にしています。
時期が来ると、自分が周りとはどこか違うと思い始めるお子さまもいます。
 

考えなければならないのは、『本当にみんなと同じようにする必要があるのか』『頑張ってどうにかなることなのか』ということです。
 

諦めるのではなく、出来ないことがあっても積み上げている『出来た』ことへ、共に目を向ける支援を持続できたなら、きっと、お子さまは出来ないことさえも自分の個性の一つとして受け止められるのではないでしょうか。

感覚統合器具 オーシャンスイング

ゆったりと寝そべれるオーシャンスイング.

日々1ミリの発達の為に

姿勢の崩れや手指の不器用さなどに対し、「どうしてしないの?」「どうして出来ないの?」と聞くのは本当に悲しい質問です。自分ではどうしようもないのだから・・・。
 

本人は怠けているわけでも、わがままなわけでもないのです。120%いつも頑張っています。天気や気温や湿度が毎日異なるように、その日、その日に違う表情で来所するお子さまに合わせて、覚醒方法も変えています。
 

お子さまが何で覚醒するのか?何でクールダウンするかの見極めは難しいです。


活動を組み立てるには、支援者の思考力・イメージ力、それから、大人の都合で焦らさないようにお子さまの行為を待つという忍耐力、逆に支援側の求心力も必要です。
 

お子さまだけでなく、ご家族や地域を含めた各ライフステージでの支援のあり方を考えながら、お子さまの日々1ミリの発達の為に真っ直ぐに取り組んでいる仲間が沢山いるオレンジキッズで働くことが出来て幸せに思っています。
 

ひとりひとりのお子さまの生き方を支える活動の可能性をチームみんなで探して・・・

「できた!」を支援する

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