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パシフィックニュース

地域包括ケアを充実し「自助」「互助」の輪を広げよう

環境整備

リハビリテーション

地域包括ケアを充実し「自助」「互助」の輪を広げよう

住民が幸せを感じながら住みなれた町で安心・安全に生涯を過ごせるように

パシフィックサプライ株式会社 事業開発本部 松本浩司

2016-04-01

2016年5月28日にKAWAMURAグループ主催「地域包括ケアを考える講演・シンポジウム」を開催いたします。講師には富山県南砕市民病院前院長である南眞司先生をお迎えします。長年住民を医療面で支えてきた南医師は、地域ぐるみで高齢者を見守る「地域包括ケアシステム」で中心的な役割を果たされています。

私たちができること

昨年2015年6月13日(土)postgresグループは、大阪府大東市にある大東市総合文化センター サーティーホールを会場として地域包括ケアを考える講演会・シンポジウムを開催いたしました。

大東市は介護保険制度が始まる前から地域でのリハビリテーションに注力し、様々な施策を行い各種支援体制が整っていた事もあり『地域リハビリテーション発祥の地』とも言われています。

高齢化社会が加速するなかで安心して地域で暮らせる環境を整えるためには、住まい・医療・介護・生活支援が一体的に整備される必要があります。それには専門職の連携だけでなく、地域住民の方々と一緒になって地域づくりをしていくことが重要と考えています。

 

KAWAMURAグループ(川村義肢株式会社、パシフィックサプライ株式会社)は大阪府大東市に本社を構えています。地域包括ケアの推進と啓発を願い、昨年好評をいただいた「地域包括ケアを考える講演会・シンポジウム」第2回目を開催します。昨年の参加人数は約700名、その半数は大東市に住んでおられる一般市民の皆様でした。昨年、参加いただいたアンケートを一部抜粋します。
 

50 代 女性 ( ケアマネジャー)
酒向先生のリハビリ医療をキーワードにした都市計画事業への展開という視点を興味深く聴講しました。要支援・介護の高齢者に関わらずその地域に住む住民全ての健康を支える・作るということを単にボランタリティーに頼らず、きちんと事業化していくことで継続・成長を担保できると思いました。

40 代 女性 その他(会社員)
介護は地域家族だけが考えるのではなく社会全体のつながりがいる。特に現役世代が主に活躍する場の会社(企業)側へ労働者を家族との生活時間が確保できるように働き方も含めた施策求められていませんか。

第1回 地域包括ケアを考える講演会・シンポジウム

於:大東市総合文化センター サーティーホール

今、この人に

今年のシンポジウムの基調講演には、富山県南砕市民病院前院長である南眞司先生をお迎えします。長年住民
を医療面で支えてきた南医師は、地域ぐるみで高齢者を見守る「地域包括ケアシステム」で中心的な役割を果たさ
れています。昨年発行された「いきいきSMILE VOL.32」(毎日新聞社大阪センター取材)で南先生の活動及びイ
ンタビューを掲載しておりますので、抜粋してご紹介させていただきます。


---------南砺市の医療状況について
南砺市は富山の南西部にあり、人口は5万4千人です。高齢化率も34.7%となり高齢化と過疎化が進む中、医療従事者不足も深刻で、私が南砺市民病院長になった時は、医療崩壊状態になっていました。

---------どう対応されましたか?
市民病院は、病気を全体的に診察できる総合診療医を確保し、24時間の救急医療体制と入院診療を継続することが使命です。このため富山大学総合診療部と連携し、初期研修医や総合診療医の確保・育成に取組み人を増やしました。

---------地域包括ケアに取組みきっかけは?
若い医者は病を治すのがすべて。私もそうでした。でも年を重ねるにつれ治った人が再発し、後遺症に悩む人も増えてくる。そんな中で「多くの人に幸せを感じてもらうには、どうすれば良いか」と考えるようになり、地域ぐるみで患者を支える重要性に気付いたんです。

---------具体的な取組みは?
入院した方は、重い障害が残っても家に帰りたいという人が圧倒的に多い。その思いをなんとか叶えてあげたい。退院後も訪問診療や訪問看護などの体制をとる必要があります。さらに再発した場合は、必ず病院で受け入れる約束をしました。病院と住民との相互信頼関係です。訪問看護の増員と医師会との協力で、24時間態勢の在宅医療も可能になりました。

---------「互助」「共助」も大事ですね
私は院長を辞した後、地域包括支援センターの顧問として残りました。今後圧倒的に老々介護が増える中、どうやって互助の仕組みをつくるかに力を注いでいます。住民がお互い様の思いで支えあう活動をする。それが地域の絆を強くします。

---------住民同士が支えあう組織
市と富山大で協力し、「地域医療再生マスター養成講座」を2009年から始めました。医療関係者だけではなく住民も参加し、修了者は200人を超えました。ここから「なんと住民マイスターの会」も発足し各地での研修会などを行いケア文化を地域に根付かせるため頑張っています。

---------「高齢養生訓」
ご自身で6条からなる「高齢養生訓」を作りました。

第1条 病気を予防し悪化を防ごう
第2条 身体と頭を元気にしよう
第3条 社会貢献し、元気で幸せに生きよう
第4条 家族介護のあり方を見直し、家族の絆を結ぶ
第5条 近所や地区の方と交流し、地域の絆を結ぼう
第6条 尊厳の保持と自立へ 生き方を決め伝え歩もう

--------認知症など高齢者への思い
認知症の人は困った人ではなく「困っている人」。また大変な人ではなくて「大変な時期があるだけの人」。本当は、住民や地域を良くする大切な人です。将来私が一人暮らしで認知症になってもこの地域で暮らし、人生を終えたい。南砺市では自宅で看取られる人が2000年の6人から12年には69人になりました。世話されて「人生を仕舞う」ことも大切な役割だと知って欲しいですね。


 

医学博士 南 眞司さま

「なんと住民マイスター」との研修 (滋賀県東近江市)

第2回 地域包括ケアを考える講演・シンポジウム

【5月28日開催】地域包括ケアを考える講演会・シンポジウム

地域包括ケアを考える講演会・シンポジウム
健康寿命を延ばす町、大東!~地域住民主体のまちづくり~

http://www.postgres-gishi.co.jp/news/2016/03/post-98.html


 

地域包括ケアを考える講演会・シンポジウム 

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