パシフィックニュース
移乗用具体験セミナー「モーリフト倶楽部」
リフト・移乗用具
モーリフト専任インストラクター 武田 茂樹
2010-10-01
腰痛から介助者の身を守る術を学ぶ「モーリフト倶楽部」
道具を使わない移乗介助が引き起こす介助者の腰痛。その腰痛から身を守る術を学ぶために気軽に参加できるセミナーが「モーリフト倶楽部」です。
学ぶ
人間が持ち上げてもよい限界の重量は?成人男性25キロ、成人女性20キロが限界。「これ以上の重量を業務で持ち上げ続けると、人の体は壊れてしまいます」そんな話からセミナーは始まります。「介護職の腰痛発生状況」「欧米の腰痛予防対策」「腰痛を防ぐ正しい作業姿勢」と話は続き、移乗用具を使うことの意義を最初に知って頂きます。
体験する
スライディングシート、スライディングボード、電動リフトなど、様々な移乗用具を参加者同士で体験します。「難しい」「危ない」…移乗用具のイメージとしてよく言われがちなことですが、これが果たして事実なのか?体験することで感じて頂きます。
交流する
セミナーへの参加目的は各人各様です。しかし、腰痛予防と移乗用具への関心だけは共通です。共通の関心と実習での共同作業は参加者同士をつなげます。実習を通じてお互いの職場の悩み相談、解決方法のアドバイスといった情報交換の場面を随所に見ることができます。
過去4回に参加頂いた方は28名。「勤務先の同僚、上司にも体験させてあげたい」と、ある参加者の相談がきっかけでスタートした「出張モーリフト倶楽部」では参加者28名が勤務する17施設のうち5施設へインストラクターが出向き、合わせて70名の職員の方へダイジェスト版のセミナーを実施しました。この小さな活動の広がりが医療・介護に携わる方々の安全な環境を実現できるよう、今後もモーリフト倶楽部の活動を続けて参ります。
モーリフト倶楽部の様子1
モーリフト倶楽部の様子2
モーリフト倶楽部の様子3
最後に参加者アンケートからのご意見をご紹介致します。
- 色々な機器を体験出来、他施設の方の介助方法を学べてとても勉強になりました。楽しく実習ができ、ありがとうございました。
- 海外では介護者への配慮がなされている現状をもっと多くの人に知ってもらって利用者、援助者双方にとって負担にならないことを考えていくためにこのような機会を増やしていただきたいです。
- 現場では用具の使い方や手順にこだわりすぎてしまい、わからなくなって、だんだん使わなくなってしまうことがあります。良さを体感し、原理原則を理解することが必要なのかなと思っています。
- パンフレットで見るだけでなく、実際に利用して、介護者が本当に楽であるということがわかった(利用者側も楽であった)。
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