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パシフィックニュース

スペースブロック 開発の目的

感覚統合

スペースブロック 開発の目的

県立広島大学保健福祉学部作業療法学科 日本感覚統合学会会長 土田 玲子

2010-10-01

“スペースブロック”は、感覚統合理論を用いて学習障害、ADHD等の発達障害児の発達を支援するために、日本感覚統合学会がパシフィックサプライ株式会社と共同開発した商品です。
このブロックは、子どもの興味を誘発し、子どもの主体性、創造性を生かしながら、安全に粗大運動を行う環境を子どもに提供することを目的として開発されました。

このスペースブロックは、子どもたちが環境空間に豊かに関わることを刺激し、斜面や高さの演出、及び傾きや揺れる環境を提供することができます。例えば“さんかく”は斜面を登る活動を誘発することもできますし、シーソーのようにバランスを取る必要のある動く平面の演出を可能にします。またスイングを使う場面では、踏み台としての斜面を作り出し、駆け上ることで、力源として利用することもできます。

また “まる”には人が入り込める大きさの穴が開いており、穴に入りこむ、穴から反対側を覗き込む、穴の中に入って転がる、中から穴を広げてまるを割る、など、ボディーイメージの発達や固有受容覚系の活動を提供することができます。

さらに動かす際に、ある程度の抵抗感を持たせることができるよう、適度な重さになっており、これも固有受容覚系の活動に利用することもできます。

これら“まる・さんかく・しかく”のブロックを組み合わせることで、多様な遊び方が可能であり、これにより子どもたちの発想力や創造力を育成することもできます。

また、子どもたちの視覚的空間を雑多な色であふれさせないよう、配色の組み合わせにも注意を払っています。
これらのブロックは衝撃をソフトに受け止めることができ、安全面にも配慮されています。

感覚統合療法は、個々の子どもたちにあった多様な感覚体験を提供し、意欲や興味を生かし、育てようとするものです。また、成就感や達成感、成功体験を導き、子ども達と私達が互いに関わり合い、触れあうことで、人に対する信頼感や有能感、そしてコミュニケーション技能や社会的な力の発達を育む楽しい指導法です。スペースブロックが、このような活動の実践に貢献できることを願っています。

スペースブロックのご紹介

まる
円筒形のブロックが2つに分割できます。上に乗ったり、転がしたりできます。

しかく
まると同じく、2つに分割できます。くっつけると1つの大きな立方体になります。分割すると三角柱が2つになります。

さんかく
まる、しかくより大きな三角柱です。傾斜を利用してすべり台などもできます。

スペースブロック:まる

スペースブロック:しかく

スペースブロック:さんかく

スペースブロック まる さんかく しかく 3種1組

¥294,000(税込)【予定価格】

まる・さんかく・しかく、3種類があり、様々な組み合わせが可能な多目的ブロックです。

サイズ
ま る:直径約80×80cm
さんかく:約130×80×80cm
しかく:約80×80×80cm

写真は試作品です。実際の商品とは形状、色が異なる場合があります。

スペースブロック まる さんかく しかく 3種1組

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