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パシフィックニュース

オルフィットアジアミーティングレポート

装具

オルフィットアジアミーティングレポート

オルフィットアジアミーティングレポート

パシフィックサプライ株式会社・卸事業本部 大泉 寛紀

2019-02-15

平成30年11月21日~23日の3日間、プーケット(タイ)にてオルフィット社アジアミーティングが開催されました。
弊社より、研鑽のため参加させていただきましたので、その様子をご報告させて頂きます。

1日目~オルフィット社製品特性について~

オルフィット社CEO兼代表取締役Steven Cuypers社長によるご挨拶の後、オルフィット社専任の義肢装具士マーク・ブライアン氏の主製品紹介のセミナーが開催されました。

§弾性のあるスプリント材§
オルフィットソフト・オルフィットカラーズNS・オルフィライト・アクアフィットNS・オルフィジップのスプリント材は、靭帯損傷・骨折・神経系疾患(尺側変形等)等に多く使用され、痛みの伴うものに使用されることが多いとのことでした。

§弾性の低いスプリント材§
オルフィットエコ・オルフィライトなどを紹介していただきました。オルフィットエコは安価なスプリント材としてだけでなく、弾性が低いため下垂手・ダイナミックスプリントの基点として、術後の完璧なモールディングに使用されるとのことでした。
 
オルフィジップNSを使用したカックアップスプリントの製作デモや、オルフィライトを用いたサムポストスプリントの製作ワークショップも行い、プレカットやオルフィジップでのスプリントの作成が、時間短縮に役に立つという事を改めて気づかされました。

図1 オルフィキャストを用いたデュケルバン症候群用スプリント 製作デモの様子
図2 オルフィキャストとオルフィットカラーズNSを用いた背手関節補助用ダイナミックスプリント

2日目~各メーカーによるプレゼン~

オーストラリア・マレーシア・日本・韓国など各国の代理店・販売店が、現在の状況をプレゼンにて発表し、質疑応答を繰り返しながらお互いの情報を交換しあいました。日本と同じく、ワークショップや学会での展示、SNSを使用した広報やサンプル提供などの営業活動の展開。またオーストラリアの発表では、展示会でのワークショップの動画報告。マレーシア・韓国ではアクアフィットが好調で、SNSでの情報発信に力を入れたいなど、各国の様々な活動・現状が報告されました。国ごとの競合品やシェア率など、それぞれの苦悩も伺い知ることが出来ました。
 
日本の発表ではSNSでの情報発信・製作資料・動画の翻訳に力を入れていることをアピールし、オルフィット社のアジア担当者からも関心を示していただきました。
 
この日はワークショップの手法についてレクチャーがあり、オルフィット社が推奨するワークショップの手順について重要なポイントを説明して頂きました。
レクチャーしやすい参加人数・事前の準備・確認が必要なもの・セミナーの進め方・順番など今後の参考になりました。

3日目~製作ワークショップ~

現地タイのOT(作業療法士)が約16名参加し、ワークショップが開催されました。
まず、静的装具のバイオメカニクスについて説明を受け、スプリント製作において

  1. ハンドポジション・アーチについて
  2. 疼痛の可能性がある部分は極力避けるトリミングにする
  3. 固定や制限を行う場合、3点指示が原則となる
等の説明を受けました。

ワークショップでは計5つのスプリントを作成しました。

§オルフィキャストを用いたドゥケルバン症候群のスプリント§
初日、デモも行われたスプリントを実際に作成、オルフィキャストの特性上、完成形がイメージしやすかったのですが、オルフィキャストは全体を撫でるようにすると固定力が高まるとアドバイスを頂きました。しかし、ハンドポジションを気にしすぎてしまい一点を集中して押さえてしまったため、固定力が少し弱くなってしまいました。
 
§オルフィットストリップスとオルフィキャストを用いた尺屈偏位スプリント§
オルフィキャストで尺側偏位を抑える指部分のパーツを作りました。支持部にオルフィットストリップを使用する複雑なスプリントであったため、型紙や設計の際少し混乱しましたが、何とか完成させることができました。
 
§オルフィットカラーズNSとオルフィキャストを用いた手関節背屈補助用ダイナミックスプリント§
オルフィットカラーズNSは、コーティングがされており自着性が無いため、接着するためにコーティングを落とす作業をしましたが、その作業が足りなくオルフィキャストが何度も剥がれてやり直しをしました。
 
§オルフィキャストとコイルを用いたカペナースプリント§
母指の伸展補助用の物を作成。基盤となるオルフィキャストに穴を開けて作成し比較的簡単に作成できるかと思われましたが、コイルの向き・曲がる方向など手指の細かい部分での確認するべき箇所が非常に多く苦戦しました。
 
§オルフィライトアトミックブルーNSとオルフィチューブを用いた術後のデュピュイトラン拘縮装具§
オルフィチューブという、簡単に曲げ・切断加工ができる伸展補助用のナイロン糸をガイドする素材を使用しました。接着やナイロン糸の端をまとめるために、オルフィキャストの端材を使用するなど、細かな工夫等を発見することができるスプリント製作でした。

図3 カペナースプリントの製作風景
図4 オルフィットアジアミーティング会場

オルフィット社アジアミーティングで得たこと

オルフィットの特性やスプリントの製作方法を深く学び、さらに他国の方々がどのように使用しているのか、非常に多くの情報を今回のミーティングで得ることが出来ました。
今後は営業活動でも今回の学びを活かし、オルフィット社推奨の使用方法や手法をパートナー企業や医療関係者にお伝えしていきたいと考えております。また、オルフィット製品やサービスを通して、お客さまの真の自律をサポートすることができるように努めてまいります。
多くの発見と再確認をすることが出来たアジアミーティング参加に際し、ご協力いただいた皆様に感謝を申し上げ、この報告を結びたいと思います。

20181121オルフィットアジアミーティング(動画) (オルフィキャスト指装具)