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身体能力を向上させ、QOLを高める体幹訓練機器トランクソリューション③~導入事例の紹介~

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身体能力を向上させ、QOLを高める体幹訓練機器トランクソリューション③~導入事例の紹介~

身体能力を向上させ、QOLを高める体幹訓練機器トランクソリューション③~導入事例の紹介~

新潟医療福祉大学リハビリテーション学部義肢装具自立支援学科(准教授)
東京大学医学部附属病院22世紀医療センター・勝平純司

2019-03-01

川村義肢株式会社の協力を得て,体幹訓練機器トランクソリューションを開発し,2017年にから販売を開始しました。昨年はトランクソリューションの開発の経緯について2回にわたって記事を執筆させていただきました。
トランクソリューションの導入施設も増えてきたので、今回は活用事例について紹介させていただきます。

回復期リハビリテーション病院での活用事例

トランクソリューションは、特に回復期リハビリテーション病院のリハビリテーション室の備品として導入されるケースが増えてきています。

§誠愛リハビリテーション病院での事例§

誠愛リハビリテーション病院では、脳卒中片麻痺者の方々を対象としてトランクソリューションを装着したステップ練習や歩行練習を実施しています。セラピストは、体幹以外の部分に注力することができるようになり、効果的かつ効率的なリハビリテーションが実施できるようになったとのことです。同病院の大田先生から「トランクソリューションを装着してリハビリテーションを行うことにデメリットはなく、メリットしかない」というコメントをいただいています。

§建育会竹川病院での事例§

建育会竹川病院では、脳卒中だけでなく、失調症やパーキンソン病などの神経疾患者にも使用していただき、課題となる体幹へのアプローチがしやすくなったとのことです。また以前は、装具などを装着してリハビリテーションをすることを患者様が拒否されてしまうというケースがあったとのことですが、「トランクソリューションは、デザインが良く軽量であるため、装着を嫌がる方が非常に少ない」というコメントをいただいています。
 

§宝塚リハビリテーション病院での事例§

また、T-supportの開発者・中谷先生が勤務される宝塚リハビリテーション病院では、トランクソリューションとT-supportを組み合わせたリハビリテーションを行っていただいています。組み合わせるといっても同時に装着して使用するわけではなく、歩行能力が低く、下肢の振出がうまくいかない方にはT-supportを使用し、ある程度歩行能力が上がってきて前型歩行ができるようになってきたらトランクソリューションを使用し始める、という組み合わせです。

§初台リハビリテーション病院での事例§

最近では、初台リハビリテーション病院でもトランクソリューションが導入され、積極的に活用されるようになっています。同病院では、ある程度歩行が自立している方にトランクソリューションを装着して、病棟での歩行を実施していただくことで「機能訓練の時間以外で歩行能力を高めて、早期退院に結び付けることにチャレンジしていく」とのことです。
 

外来やクリニック、デイケアなどでの活用事例

回復期リハビリテーション病院だけでなく、外来やクリニック,附属するデイケアで活用していただいている施設が増えてきています。

§平成横浜病院での事例§

平成横浜病院では、外来患者様を対象として20分間の理学療法直後と、その後に実施したトランクソリューションを装着した5分間の連続歩行後で、片脚立位時間と10m歩行時間を比較した結果、トランクソリューションを装着した歩行後にいずれも有意に改善したという結果を得て、昨年行われた慢性期医療学会で発表していただきました。 片脚立位時間や10m歩行時間は、転倒のリスクとの関連が強い指標であるため「即時的にこれらを改善させる効果は転倒リスクの改善につながる可能性がある」という意見をいただきました。

§栗整形外科病院での事例§

栗整形外科病院では、外来だけでなく併設するデイケアでも利用していただき、継続的にトランクソリューションを装着した歩行をすることで、歩行パフォーマンスや痛みが改善するなどの効果があると報告をしていただきました。また、継続して装着した歩行を実施することで「背中が伸びるようになって、届かなかった神棚まで手が届くようになった」という利用者様の声をいただきました。

§デイサービス「元氣ジム」での事例§

ルネサンスが運営しているリハビリテーション特化型のデイサービスを提供する「元氣ジム」では、トランクソリューションを装着したトレッドミル歩行を実施することで、トランクソリューションを装着した歩行の効果をより高める試みを行っていただいています。
また最近では、座位、立ち上がり動作を行ってもトランクソリューションがずれないようにするためのベルトも開発したので、歩行が困難な方々に対しても利用されるケースが増えてきました。

ルネサンス介護事業部HPhttps://kaigo.s-re.jp/kg/rehab/program/

 

トランクソリューションは、リハビリテーションの分野での導入が進んでいますが、一般企業でも導入・活用していただくケースが出てきています。

§TOTO株式会社・茅ヶ崎工場での事例§

TOTO株式会社茅ケ崎工場では、従業員の方々にトランクソリューションを装着したトレッドミル歩行を定期的に実施してもらうことで「腰痛の軽減や仕事上のパフォーマンスの向上につながる」というアンケート結果を提供していただきました。また、横浜ベイスターズのオーナーであるDeNAでもトランクソリューションを装着した週2回、20分間の歩行を従業員の方々に実施していただくことで、腰痛や肩こりの軽減につながり、仕事上のパフォーマンスが向上するという結果が得られ、国際学会にて発表を実施しました。

医療や介護に留まらず、オフィスワーカーでも使用できることがトランクソリューションの強みです。現在は、アスリートを対象としたトライアルを実施していますので、成果がまとまったらまたご報告できればと思います。
 

※ 2014年度グッドデザイン賞受賞
※ 横浜市ビジネスグランプリ2018最優秀賞オーディエンス賞受賞。

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