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パシフィックニュース

宝塚リハビリテーション病院

病院・施設紹介

宝塚リハビリテーション病院

2011-04-01

華やかな歌劇と緑豊かな六甲連山を背景にした湯の街・兵庫県宝塚市。医療法人尚和会「宝塚リハビリテーション病院」は、同市のほぼ中心を走る国道176号から少し北に入った閑静な住宅街に2008年4月に開設されました。近隣に同じ医療法人グループの宝塚第一病院があり、また同市と伊丹市内には介護老人保健施設も有しています。急性期から回復期、維持期まで地域の方々の健康と安心を尚和会グループとしてトータルで支えています。その中で回復期を受け持つのが「宝塚リハビリテーション病院」です。患者様に合った最適なリハビリを進めるために、また、その人らしく生活をしていただくために患者様とご家族、スタッフのコミュニケーションを円滑にし機能性を考えた院内レイアウトなど在宅復帰を目指すに相応しい態勢を整えています。

〒665‐0833
兵庫県宝塚市鶴の荘22番2号
TEL 0797‐81‐2345(代)
FAX 0797‐81‐1528
http://www.takara-reha.com

外観写真

イングリッシュガーデン

病院の理念

回復から復帰へ“その人らしさ”の生活を再建します

病院概要

院 長:田口 潤智
(日本脳神経外科学会専門医、日本脳卒中学会専門医 他)
病 床 数:回復期リハビリテーション病棟156床
(4床室30室、個室30室、特別室6室)
診療科目:内科、リハビリテーション科
職員数:医師4人、看護師80人、理学療法士48人、
作業療法士15人、言語聴覚士11人
(事務職員を除く)

ワンフロアで365日フルタイム・リハビリ

同病院では、患者様が退院し自宅に戻られた後も不安のないようにと、病院がそのまま「生活の場」となるよう配慮されたワンフロアで、365日フルタイム・リハビリが出来るよう設計されています。
各フロアの患者様にしっかり目が届くようにと、中央部分に看護部と療法部共通のスタッフステーション。リハビリスペース、食堂・談話スペースが壁のないオープンな設計にレイアウトされています。病室はそれらを囲むように配置され、病室を出れば目の前がリハビリスペース。日曜もお正月でも365日フルタイムでリハビリを行っています。

「脳卒中の患者様も症状は一人ひとり異なり、在宅復帰と言ってもゴールは微妙に違います。そのため『その人らしさ』を大切にしながら社会復帰が早まるようにハード、ソフト両面で最善を目指しています」と田口潤智院長は話します。
PT室やOT室のような部屋はあえて造らず、オープンにすることで「スタッフ同士の目が合いやすくなり、患者様の情報共有化がスムーズに進んでいます」と堤万佐子療法部長。

患者様のご家族にとっても、開放的なリハビリスペースは、いつでもリハビリ現場を見ることができるので、回復状況の変化など様々な気づきにつながります。また患者様はご家族に見られることで社会復帰へのモチベーションが高まり、リハビリに対してより前向きになるといいます。

田口潤智院長

リハビリ室

堤万佐子療法部長

高水準な在宅復帰率を実現

ドクターを中心に看護師や理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、管理栄養士、ソーシャルワーカーら担当者全員が毎週1回カンファレンスで現状評価や情報を交換する“チーム医療”に取り組んでいます。時には患者様やご家族も交えた話し合いも行い在宅ケアの質向上に向けたサポートをしています。

こうした取り組みは数値にも表れており、同病院の脳卒中による回復期患者の在宅復帰率は75%と高水準です。リハビリの実施時間を単位に変えた数値も7.2~7.5と全国的に見ても高い数値になっているほか、重症患者に対するADL(日常生活動作)評価も3点以上の改善患者が多いという結果がでています。

ゲイトジャッジシステム【GSD+簡易計測器】の導入

同病院は、堤療法部長が急性期から装具を取り入れたリハビリの効果に着目。足首がしっかり動かせる事が回復への近道であることからゲイトソリューション(GS、油圧制動装置付装具)を訓練用として各フロアに導入。積極的に活用している中谷理学療法士も「実際にGSを使い歩容に変化が見られるようになった。患者様からも『従来の装具に比べて歩きやすい』という声が上がっています」と言っています。

「早期の装具導入で効果アップを目指していますが、かつては特殊手技を使ったリハビリが確立されていたこともあり、看護師、セラピストの間にも装具療法のとらえ方にまだ温度差があります。積極的に教育して装具療法に対する意識を改革したい」と堤療法部長。

2010年夏からはGSD(ゲイトソリューションデザイン)を装着した片麻痺者歩行を客観的に評価できる簡易計測器「ゲイトジャッジ」による臨床評価を行っています。

ゲイトジャッジは、これまでは回復状況が目視でしか確認できず、セラピストの感覚でリハビリの効果や変化を伝えるしかありませんでしたが、数値や波形のデータから患者様の変化を知り、適切な指導方法が出来るなどの効果があります。映像により、患者様自身も装具装着時の歩容を再確認でき回復への理解がし易くなります。今後も継続して装具療法の早期導入効果を臨床でも確認したいとしています。

“湯の街”宝塚らしいメンタルケア

宝塚市は“湯の街”としても知られています。同病院では1階に天然温泉を使った浴場、屋外の回廊には足湯コーナーも。館内には温泉医学研究室を設置、今後は温泉とリハビリ効果の検証を進めたいとリラクゼーションにも注力しています。

「今後ともグループ内の連携を深め地域リハビリの推進に貢献したい」と語る堤療法部長とスタッフの目の輝きに“チーム医療”の確実な拡がりと力を感じました。

足湯

露天風呂

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