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『姿勢管理で広げる、子どもたちの将来』 ポジショニングセミナー活動レポート

活動レポート

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『姿勢管理で広げる、子どもたちの将来』 ポジショニングセミナー活動レポート

2023-12-28

2023年12月16日(土)にハイブリッドで開催しました、『姿勢管理で広げる、子どもたちの将来』 重度身体障害児・者に向けたポジショニングセミナーにご参加くださった皆さま、誠にありがとうございました。当日の様子を簡単ですが、ご報告します。

営業3課(小児施設支援営業)杉本 昌子

<午前の部>10:00~12:00 24時間で考える重力と生活

講師に伊藤亮子様をお招きして、弊社の戸室が司会進行を務めました。伊藤様のデンマーク・ドイツ留学から得たもの、それをベースとして、日本の子どもたちへの支援について考える、貴重な機会をいただきました。今の子どもたちへの関わり、これから生まれてくる子どもたちの将来について、私たちが果たすべき役割とは何なのか。

 <伊藤 亮子様>  <司会 戸室>

 

セミナーへの期待
長らく、姿勢管理に携わってきた中で、私がいつも感じていたことは、「どうしてこんなに変形してしまったのだろう」「もっと早い時期にお会い出来ていたら、何か改善できたのだろうか」ということでした。
自分が関わる目の前の時間のことしか分からず、その場で姿勢の提案をしてきたけれど、本当にこれで良いのだろうか、とモヤモヤしながら時間だけが過ぎていきました。
そんな中で出会ったのが、『24時間姿勢管理』という考え方でした。ご利用者の生活全体を見て、姿勢を作る・改善する・悪くしない。マイナスの要素を少しでも減らして、プラスの要素を少しでも増やす。寝る・起きる・食べる・排泄する・活動する・入浴する、そんな当たり前の生活を少しでも楽に、楽しく過ごすための手段として、24時間姿勢管理はあると思っています。
色々な人との繋がりの中で、伊藤様と出会い、お話しをお伺いして、デンマーク留学・ドイツでの経験・日本での取り組みについて、もっと広めたいと思ったのが、このセミナーを企画したきっかけでした。


 
セミナー参加者の感想
参加者からは、「とても分かりやすかった・共感できた」「日本のあたりまえをあたりまえとあきらめず、できることから進めたい」「姿勢管理の大切さ、自分が関わる意外の時間があるということが理解できた」といったお声をいただきました。
 
<満足度>満足以上90%

 
一般的に高齢者向けのポジショニングセミナーは多くありますが、成人・小児向けのポジショニングセミナーは他にはなく、参加者の期待が高いことも分かりました。
日頃、モヤモヤと感じていたことが、明確になり少しでも良い方向に進めるようになっていれば、こちらも嬉しい限りです。何度も頷きながら聴講されていた方が多かったのではないでしょうか。カメラの向こうは見えませんが、そんな風に感じたオンラインセミナーでした。
 
 

<午後の部>13:00~16:00 ポジショニング実技研修



午後からは会場を弊社ショールームに移動して、ラッサルクッションを用いたポジショニング実習を行いました。
やはり対面で、お互いの身体や空気を感じながらのセミナーは、何物にも代え難い時間となりました。身体の各パーツの位置関係を確認して、お互いに悪い影響を与えないようにするために、クッションで身体の重さを受けながら逃がす、という事を体感していただき、何度も「なるほど~」というお声をいただきました。



私たちが日ごろ感じていない重力、ご利用者やお子さまが日々の生活の中で感じる重さを、利用しながらも逃がすことを考えながらポジショニングを行いました。他のポジショニング用クッションでは味わえないリラックス状態(無重力状態に近い?)をラッサルクッションで体感した後、クッション無しの状態では身体の重さをイヤというほど感じます。そんな経験がご利用者やお子さまの状態を理解するのに役立ちます。どこに重さを感じていて、どうすると楽に動けるようになるのか。
 

 

この経験は、しっかりと重さを受けてくれるラッサルクッションだからこそ、体感できるのだと思っています。今回参加いただけなかった方も、ぜひご体感いただきたいと思います。

 

~実習の様子を動画でご紹介~

これからの支援

このセミナーを通じて、24時間で見た生活からマイナスの要素を減らし、プラスの要素を増やす支援を今後も皆さまと一緒に取り組んで参ります。
変形するのは仕方がない、拘縮があって当たり前ではなく、出来る限り柔らかい身体を維持し、動きやすい環境を整え、活動のための姿勢管理を皆さまと共に提供して参りましょう。
ご参加くださった皆さま、ありがとうございました。これからも子どもたちの将来のために、一緒に進んでいければ、嬉しく思います。