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『リハビリテーションの臨床的効果を上げるための課題を考えるシンポジウム』活動レポート

活動レポート

『リハビリテーションの臨床的効果を上げるための課題を考えるシンポジウム』活動レポート

リハビリテーションの臨床効果を高める組織・風土・教育を語る

来社事業部セントラル営業・推進課
佐々木 崇

2024-05-29

2024年5月11日(土)、リハビリテーションの臨床的効果を上げるための課題を考えるシンポジウムをオンラインにて開催しました。 計74名の方にご参加いただきましたが、シンポジウムのタイトルから、今回は組織のリーダーや管理職の方が多かったように思います。ご参加いただきました皆さま、誠にありがとうございました。当日の様子をご報告させていただきます。

問題定義
西宮協立リハビリテーション病院
リハビリテーション科専門医  勝谷 将史 先生
リハビリテーションの臨床的効果を上げるための課題とは

>> 勝谷先生からは、医師の立場から「リハビリテーションとは?」という基本概念をお話しいただき、本セミナーテーマの問題提起をしていただきました。
 
  • リハの実績指数をいかに上げていくのか?
  • 短期にFIM効率をいかに高めていくのか?

▼ そのためには、コメディカルとの連携が不可欠である ▼

プログラム
急性期から始める脳卒中後下肢痙縮に対するデバイス併用療法定着に向けた当院の取り組み
藍の都脳神経外科病院 
理学療法士 君浦 隆ノ介先生
>> 君浦先生からは、急性期の、特に脳卒中後下肢痙縮に対するデバイス併用療法定着に向けた病院の取り組みと課題を、多くの実例を交えてお話しいただきました。
積極的リハビリテーションが臨床効果を上げる!? 〜人材教育と管理の実践〜
桜十字福岡病院
理学療法士 遠藤 正英先生
>> 遠藤先生からは、教育、組織運営システムについてお話しいいただきました。参加された方からは、より具体的な帳票を共有いただきたい等ご質問も多く、人材教育についての関心の高さが見受けられました。
回復期リハビリテーション病棟における動作の客観的評価への取り組みが人材育成にどのように影響するか
宝塚リハビリテーション病院
理学療法士 中谷 知生先生
>> 中谷先生からは、GJなどの評価器機を使って人材育成をいかに進めていくのか?どうやって法人を巻き込んでいくのか?ということにフォーカスしてお話しいただきました。
回復期リハビリテーション病院の教育システム、地域に向けた継続支援
愛仁会リハビリテーション病院
理学療法士 池上 泰友先生
>> 最後に池上先生より、愛仁会リハビリテーション病院の教育プログラムを詳細に共有いただき、シンポジストの先生をはじめご参加の皆さまからも実際に使用している帳票などの提示を求められるなど、教育システムについての関心の高さが良く分かりました。

>> 「回復期リハの算定項目の改定と働き方改革による就労時間の制限に対する教育と時間管理」について質問が集中していました。
支援機器の活用に関しては、院内独自で進めるのではなく、メーカーに来ていただき、機器のコンセプトと使い方をレクチャーしてもらった方が良い!という意見で皆さん合意されていました。

このシンポジウムで一番ご興味を持たれた分野を教えてください


アンケートの結果より
一番関心が高かったのは「教育・人材育成について」でした。本シンポジウムへのご意見や感想でも、組織編成や新ルールの周知~定着、マネジメントについて多く書かれていました。
 
  • 他の病院や施設での取り組みが参考になった
  • 稼働と自己研鑽のバランスなど、同じように悩み工夫されていることを知れた
  • 先生方の目指す教育体制や機器導入の根拠が伺えました
*ご意見・ご感想を要約しております

まとめ

今回のシンポジウムでは製品やサービスのお話ではなく、「様々なリハ機器が導入されている中で実際にその機器がリハ効果を高めるために上手く活用されているのか?そのためには何が必要なのか?」にフォーカスして語り合っていただきました。自己研鑽の時間の確保や社内ルール、教育システムの運用など大変活発な意見交換の時間となり、アンケート結果からもわかるように、多くの方が教育や人材育成について試行錯誤されていることを痛感しました。

 

  • 働き方改革により勤務時間が限られた中、いかに短い時間でリハ効果を高めるのか?
  • そのために教育時間はどの様に工夫するのか?
  • 仕組みやシステムだけでなく、若手セラピストのモチベーションをいかに維持していくのか?

今後も、更にテーマを絞って議論ができるシンポジウムを企画して参ります。
ご参加いただきました皆さま、貴重なお時間を共有いただき本当にありがとうございました。