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パシフィックニュース

オズール・リジッド・ドレッシング ORD

義肢

オズール・リジッド・ドレッシング  ORD

2012-07-01

ORDは真空引きによるドレッシング器具で、下腿切断術直後の下腿切断端の固定、保護、浮腫のコントロールを目的として設計されています。

切断端の容積と形状に一致する堅牢な包帯を形成し、切断肢を固定、浮腫をコントロールします。切断肢の固定により膝関節の屈曲を制限し、切断肢の屈曲拘縮を予防します。切断端の容積を効果的に抑制し、かつ、その容積との一致を保つことで、切断術後の浮腫の増大防止も助けます。切断端をORDで包み込むことで、ベッド上での二次障害や術後リハビリテーション早期の転落により起きる不快感から切断端を保護できます。

オズールのリジッド・ドレッシング器具(ORD)はソフトで柔軟な素材で製造しており、切断端の形状に沿わせて成型できます。製品内側の空気室の空気を抜き真空にすることで、器具をリジッドな状態で保持できます。ただし、切断端自体は何ら真空引きによる影響を受けません。ベルクロベルトによりドレッシングが開いてしまうことなく、確実なドレッシングが可能です。

従来のリジッド・ドレッシングとは異なり、ORDを用いることで術後リハビリテーションの早期段階において、医療スタッフによる切断端の診察が可能となります。ORDは調節だけでなく、サイズ選択も出来ますので、切断者だけでなく臨床に携わるリハビリテーションチームのメンバーにたいしても利点の多い道具となります。

写真

部分名称1

部分名称2

サイズ選択

ORDのサイズは大と小の2種類です。ORDの機能を最大に引き出すためには、右の表を目安に適切なサイズを選択することが重要です。

サイズ(小)
切断端末から4㎝近位の周径:42cm未満
切断端末から50㎝近位の周径:58cm未満

サイズ(大)
切断端末から4㎝近位の周径:42㎝~65㎝
切断端末から50㎝近位の周径:58㎝~70㎝

注意: 全ての周径は包帯や創部のガーゼなどの上から採寸します。ORDは上記よりも大きな周径の切断端には使用できません。また、最低でもORDが膝関節から15㎝近位までかかるようにします。会陰部から切断端末までの距離が最低でも50㎝以上あることが条件です。

ORDの使用方法 装着手順

ORDを装着し、ポンプを使い空気を抜きます。空気を抜くことでドレッシングが適切なタイトさで切断端にフィットし、リジッドな状態が確実に保持されます。

装着手順1

装着手順2

装着手順3

調節

バルブを開くことで、シェルに空気が入り、ORDを再成型することができます。ORDの形を再度整えた上で、再度空気を抜き、ベルクロベルトの長さを調節して留めるようにします。

調節1

装着

調整2

管理

必要な断端管理のために、ORDの前方は簡単に開閉できます。
リジッド・ドレッシングは浮腫の形成をコントロールし、短期間で安全に治癒や回復を得る最良の方法です。

「痛みの軽減」
「傷の治癒期間の短縮」
「転落による切断端損傷リスクの軽減」
「膝関節の屈曲拘縮のリスクを顕著に低下」

管理

保管と取扱い

未使用のORDは湿度の低い部屋に室温で保管します。製品を長期間使うためには、高温や直射日光に当てないようにします。

洗浄

必要に応じて、湿った布で表面の汚れを取り、アルコールで消毒することができます。一人の切断者に対して、一つの製品を使うようにします。

廃棄

各自治体のルールに従い廃棄します。製品には金属部品は使用しておらず、可燃物として処理できます。

試用評価の申込みアドレス

ORD オズール・リジッド・ドレッシングの導入について:試用評価の申込みアドレス

http://www.p-supply.co.jp/sp/ossur/ord/index.html
ORDの試用評価の申込みを上記アドレスで受付しています。
詳細はwebにて確認いただきますようお願いいたします。

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