検索

Close

検索したいキーワードを入力してサイト内検索をする

パシフィックニュース

第17回国際義肢装具協会(ISPO)世界大会に参加して

義肢

リハビリテーション

第17回国際義肢装具協会(ISPO)世界大会に参加して

パシフィックサプライ株式会社 事業開発本部事業推進部 橋本 寛(義肢装具士)

2019-12-02

去る2019年10月5~8日、神戸コンベンションセンターにて第17回国際義肢装具協会(ISPO)世界大会が開催されました。そのレポートをお届けします。

第17回国際義肢装具協会(ISPO)世界大会開催

去る2019年10月5~8日、神戸コンベンションセンターにて第17回国際義肢装具協会(ISPO)世界大会が開催されました。


義肢装具の分野では最大規模の学会で、参加者4696名、展示出展156社と、過去、最大の世界大会となり、沢山の研究者、医療関係者、学生、ユーザーが国内外から集まり、熱いディスカッションや交流を楽しんでいました。


メイン会場

KAWAMURAグループ演題発表

KAWAMURAグループ(パシフィックサプライ㈱/川村義肢㈱)からは7名が8演題(一般口演3題、ポスター5題)をエントリーしました。英語での発表は全く初めて!の社員が5名いましたが、皆、原稿の朗読やリハーサルなど協力しながら準備し、無事に成果を披露することができました。



 ⇐ 発表の後、証明証がいただけます。

着物での発表

私もポスター1題、一般口演1題の発表をさせていただきました。日本文化を示すべく着物を着て気合を入れましたが、やはり気になるのは質疑応答です。

発表が終わり質疑になり、ハイっと手が上がり、一つ目の質問にはうまく答えられましたがまたハイっと手が上がり、二つ目の質問はよくわからず、聞き返しましたがまだよくわからず、こんな場合は正直に「すみません、よくわかりませんのでよければ後でお話しましょう」と申し上げて終了しました。

ともあれ質問をしていただけるということはありがたいことです。             D.ブーン博士と ⇒

活発な意見交換

さらに、各セッションに必ず日本人の座長をつけて二人体制で臨むとのことで、僭越ながら私も人生で初めての座長をつとめることとなりました。

相棒となったのはノースウェスタン大学のGard教授です。ふたりで打ち合わせていると、「発表者の1名がスライドデータを提出されていません…」と連絡が…。他の発表者にお願いして発表順を変えて、同時通訳の方と打ち合わせして、などあたふたと対応しましたが、結局その方は現れませんでした。いろいろなことが国際学会では起きるものです。

しかし他の発表では質疑も活発で参加者はめいっぱい意見交換をされていました。国内の学会でもこのくらいの熱気がほしいですね。

ノースウェスタン大学のGard教授とツーショット

初座長!

次回に向けて

幸運にも、私は前回の神戸大会に参加させていただくことができました。それから30年、同じ神戸で再び開催されるとは、またそこで発表や座長の機会をいただけるとは、個人的にも忘れることのできない大会となりました。

これからも海外の情報を取り入れるだけではなく、積極的に国外へ向けて発信していけるように、努めていきたいと思います。

では、次回の2021年メキシコ大会でお会いしましょう!(笑)。

I-limb(アイリム)モデルと共に

スェーデン&カナダの作業療法士(筋電義手のエキスパート)