パシフィックニュース
いつもベッド上にある移乗用シーツ ”In-bed” システムのご紹介
トピックス
安全で快適な移乗のために
パシフィックサプライ株式会社
新規事業開発推進部
2024-08-16
「必要な時に用意する」という一般的なスライディングシートなどと異なり、「常に利用者のベッド上に設置しておく」のが "In-bed"システムです。利点としては移乗の都度シートを敷いたり外したりする必要がないことが挙げられます。安全な作業環境を確保するためには、スムーズに用具を使用できることが重要です。
パシフィックニュース「サテンシートを導入して」をご覧ください。
移乗用具を使用する利点
運動・移動の機会を増やすことは褥瘡リスクを軽減する
健康状態が悪化すると、動きが悪くなり以前よりもベッドで過ごす時間が長くなります。運動機能の低下は、圧迫による損傷(褥瘡)に関連する主な誘因であり、痛みや圧迫による損傷を予防するには、手足を使った大きな動きだけでなく、体の位置を少しずらすなどの微細な動きとの両方が非常に重要になります。機能的な動きの促進
微細な動きと大きな動きは体への圧力と剪断の防止に役立ちます。褥瘡は慢性的な損傷、痛み、不快感、ストレス、不安、抑うつなど、利用者にとって病気や生活の質の低下の大きな要因となるため、これは介護(ケア)の重要な部分です。現在、利用者が尊厳や自立心を感じながら、機能的な運動能力を維持するためには、移動や移乗介助の際、利用者が自身の能力を活かして動くことがいかに重要であるかを認識しています。
労働災害の低減
病院や介護施設では、介護者の30%が筋骨格系の痛みに悩まされ、仕事に支障をきたしています。移乗に補助器具を使用することは、医療従事者の筋骨格系障害のリスクを減らすことにつながります。デンマークの5つの病院で行われた研究では、移乗介助中の医療従事者の背筋の活動と体幹の傾斜角度を測定した結果、移乗に補助器具を使用することで、医療従事者の身体的負担が軽減され、筋骨格系障害のリスクが減少することがわかりました。(Vinstrup 2019)
一人介助
利用者と介護者が1対1で向き合うことは、コミュニケーションと関心が継続され、共同作業にもよい影響をあたえます。機能的移動能力レベル
2001年WHOにて定義されたICF(国際生活機能分類)において、運動・移動能力は、「活動と参加」に分類されており、In-bedシステムの最適な解決策を選択する際の判断材料になります。ICFにおいては、その機能レベルは0(問題なし)から4(完全な問題)にて分類されています。これらの国際分類を受けて、オランダのLOCOmotion社(Knibbe&Knibbe)は約20年前に、利用者の移動能力の機能的レベルを5つのレベル(MK5)に分類し、関連する評価ツールTilThermometerを開発しました(※1)。エタック社の製品ガイドでは、適切な製品を選択するために、このレベルを引用しています。
イメディア(Immedia)サテンシート
エタック社のイメディア・サテンシートは、自立した利用者(A)から全介助の利用者(E)まで、ベッド上での寝返りや体位変換を容易にするよう設計された、摩擦の少ないサテン素材を使った In-bed システムです。
自立した利用者から全介助の利用者までのケアを楽にする
サテンシートの素材は非常に薄く、低摩擦のサテンで作られています。ベースシートは体位変換を容易にし、摩擦と剪断のリスクを軽減し、圧迫による怪我(褥瘡)のリスクを最小限に抑えます。
アシストシート、サテンシートコンビは、一部介助が必要な利用者から全介助の利用者までのニーズに応え、介護者の負担を軽減し、業務中の怪我を防ぎます。
シーツはベッドに常時敷いたままにするので、利用者の快適性を高め、体位変換、移動、寝返りを容易にします。さらに、時間を節約し、必要な介助者の数を減らすのにも役立ちます。
サテンシート選択ガイド
利用者の機能的運動レベルに応じてシートの種類や長さを選択します。サテンシートの組み合わせ
サテンシートベースとアシストシート、サテンシートコンビがどのように機能し、どのように組み合わせれば利用者と介助者にとって最良の解決策となるかは、以下をご覧ください。サテンシート・ベースシートは、寝返りや体位変換のために低摩擦エリアを必要とする自立した利用者が単独で使用できます。アシストシート、サテンシートコンビは、更なる低摩擦と、介護者がベッド上での移動と介助をサポートする際に、より人間工学的なグリップを提供するために選択されます。
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